第37話 杖の秘密
あの黒い杖の雷撃を見ているとあの時の戦いを不思議と思い出した
戦い続けていくうちにまるで鎧と杖は使用者の感情を表しているように見えてきた
もしかしたらあの時の戦いのように杖を壊したら鎧に攻撃が通るのかもしれない
私はそう考え斧で攻撃する対象を杖にした
あの男は私の作戦が読めたのかそうでないのか分からないが少し顔が不気味に笑っていた
私は相手の隙をつき斧に力を込め杖を攻撃したが杖はびくともしなかった
するとあの男は笑ってこう返してきた(杖は君が思っている以上に硬い..)そう言った途端
私を杖で直接攻撃してきてもろに攻撃を食らった
その杖の硬さは鋼より硬く私は倒れてしまったがすぐ気を取り戻した
男は(やるな..)と言い杖から再び雷撃を飛ばしてきた
私はもはや雷撃の慣れた動きを素早く避け再び杖に斧で一撃を入れた
やはり少しずつもろくなってきているのを感じたがそれでもなかなか硬い
もう一発相手が余裕をかましているうちに与えた
杖はもろくなってきているのは分かったが中々壊れないどうやら相手は常に攻撃を杖の棒の部分に意図的に当たるようにしているようだ
私はあの杖の先についている結晶を攻撃すればいいと気づいた
その時相手は初めて動揺した素振を見せた