第6話 不思議な巨木
相変わらずの甘い香りはだんだんと薄れてきていたがまだかげるほどに匂いは強かった
薄れてきていた甘いにおいを追い続けた
また更に深い森の中に連れてかれているような気分だったが気にしなかった
この匂いがまるで自分を導いてるようで自分の中の何かと共鳴してるかのように感じた
だんだんと進んでいくうちに森は霧に囲まれていくようだった
霧が濃くなるにつれ失われたように薄れていた甘い果実のにおいがだんだんと濃くなっていった
さらにしばらく進んでいくうちに霧が晴れていき目の前に巨大な木があった
その木には見覚えがあった
その巨木には巨大な果実を持っており実は小さいリンゴのようだが神々しい光のような光を帯びていた
周りには熟して落ちた実が落ちていたため少しだけ拾った
どうやら空腹を忘れるほど夢中で追っていたため
匂いの果てを見つけて落ち着いた時には空腹を急激に感じた
腹が減っていたため一つ食べることにした
口に入れたとたん急激に感じとれる物があった
感じたことはないはずなのに既存感を覚えたような力だった
その力が体に吸収されたころ私に大きな頭痛と恐怖が訪れた….